都市公園の管理

肥後細川庭園

肥後細川庭園

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主な業務実績

業務期間

平成28年01月~令和6年3月

◆肥後熊本細川侯下御殿の面影を残す、池泉回遊式庭園

肥後細川庭園は、目白台台地の自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。この公園周辺は、江戸中期以降は旗本の邸地になり、江戸末期には清水家や一橋家の下屋敷となりました。そして幕末には熊本54万石の細川侯の下屋敷に、明治15年には細川家の本邸となりました。その後は東京都が買収し昭和36年に「新江戸川公園」として開園し、昭和50年に文京区に移管されました。肥後細川庭園には、次のような特徴があります。

  • 地形の変化を巧みに利用して、台地を山として立体的眺望を持つ。
  • 回遊式泉水庭園で、遊歩道の一部は踏みわけ石のようになっている。
  • やり水形式(平安貴族の寝殿造りの細流)で、台地の湧き水を池に取り入れている。

大正ロマンの魅力に触れる「松聲閣」

松聲閣(しょうせいかく)は、旧熊本藩細川家下屋敷のあったこの地で、細川家の学問所として使用されていたよう、一時期は細川家の住まいとして使用されていました。現在の建物は、歴史性を生かして保存・修復を行うとともに、耐震性を確保し、平成28年1月にリニューアルオープンしました。
修復工事では、過去の写真や図面を参考に、戦前の状況を留めている「椿」「菊」「朝顔」の各部屋と階段は、特に原型を重視した改修が行われました。また、「花菖蒲」と「芍薬」の部屋の灯は、当時から残されているランプシェードを磨き直して再利用しています。また、窓ガラスの一部も当時のものを再利用していますので、表面が微妙に波打ち、外の風景が僅かに歪んで見えます。
この松聲閣は、4部屋の集会室は事前の申込利用となりますが、それ以外の部屋(2階展望所「山茶花」、休憩室「椿」)は自由にご観覧・ご休憩いただけます。

公園の概要

所在地 東京都文京区目白台1-1-22
管理面積 約7,500㎡
開園 昭和36年
公式ホームページ https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/midori/kuritukouen/kouen/higohosokawa.html