公園財団について

理事長メッセージ

ごあいさつ

一般財団法人 公園財団 
理 事 長 舟引 敏明 
理事長写真

私たちの使命
 公園財団は、1974年(昭和49年)に、国が整備する国営公園の管理運営を担うとともに、都市公園の管理運営に関する総合的な調査研究、技術開発を行い、その成果に基づく新技術の普及啓発を行う機関として、国、地方公共団体、民間各界のご協力の下、『財団法人 公園緑地管理財団』として設立されました。2012年(平成24年)に『一般財団法人 公園財団』に改組し、今年で通算50年目を迎える歴史ある団体です。
 公園財団に与えられた最大の使命は、わが国の公園レクリエーションサービスの質を高めることです。名称を公園財団とし、英名にParks and Recreation Foundationを用いているのは、それを明確に示したいという思いからです。そしてこの使命を果たすべく、国営公園をはじめとする都市公園の管理を始め、公園緑地の管理に関する技術の研究、緑や花に関する知識の普及など公園緑地に関する様々な分野で、50年の間トップランナーとして走り続けてきました。
 そして今、COVID-19のパンデミックの経験を通じ、人々の心と暮らしに潤いをもたらす貴重な空間として公園の価値が再認識されています。これからの人口減少社会においては、都市公園は都市の居間として、人々の活力の場、都市機能の再編の契機、観光振興など地域活性化の核などより大きな役割が期待されています。そこでは公園の管理は単なる施設管理に留まるのではなく、多くの市民、事業者などとともに公園をマネジメントしていくことが求められます。また、公園にとどまらず公園周辺のエリアの価値を高めるエリアマネジメントへステップアップする局面も出始めています。公園財団は、新しい公園管理運営の姿を示すことで、これからもトップランナーの使命を果たしたいと考えています。

私たちの強み
 公園財団は、2023年(令和5年)現在、国が設置する13国営公園、国が設置した国営追悼・祈念施設など3公園、地方公共団体が設置する20都市公園の管理に携わっています。
 管理する公園面積の合計は約4千ヘクタール、日本の都市公園の3%強に当たります。このような大きなフィールドを舞台とした50年間の経験を通じ、公園財団は公園マネジメントの様々な技術力やプログラムを蓄積してきました。国営公園を中心に展開している大規模な花修景は私たち財団が開発した誇れる技術の一つです。また、大型屋外コンサートやライトアップ、アートイベントなど多様な行催事プログラムの実施は年間約8千件を数えています。この他、動植物管理、施設管理、安全管理など公園財団が有する様々な技術・ノウハウを取りまとめ、公開し、実践例を示すことを通じて、全国の都市公園の管理運営の先導的役割を果たしてきました。
 2006年(平成18年)に調査研究能力の強化を目的に、公園管理運営研究所を設立し、最新の潮流に対応すべく研究を続けています。研究所では豊かなパークライフにつながる技術開発研究を推進し、専門職能人の育成を支援しています。また、世界の公園専門機関との情報交換並びに専門家との交流にも努め、日本における花・緑文化の普及、さらにはプロジェクトワイルドを主要プログラムとした環境教育にも取り組んでいます。そして近年は、新時代の需要を見究め、「質の高い公共サービス」への要請に応えるパブリックスペースのマネジメントを追究しています。
 そして公園財団の最大の強みは、このような豊富な経験から育ったプロフェッショナル『人財』です。様々な知識とスキル、資格を身に付けた公園マネジメントの専門家の集団、それが公園財団です。これからも、たゆまぬ研鑽と最新知識の導入で、都市公園の管理運営・マネジメントの専門機関として、『公園財団Parks Japan F.』のブランド力を発揮し続けて行きたいと考えます。

私たちのプライド
 公園財団は、国営公園等の管理を担う団体として公共性・公益性の高い法人運営を行います。そのため、「お客様とともに」、「環境とともに」、「社会とともに」、「職員とともに」の四項目からなる経営理念を掲げ、市民の皆様へ安全・安心・快適なサービスを提供することはもちろん、地域社会の発展に貢献し、SDGs(持続可能な開発目標)に掲げられた課題解決に資するよう、事業を展開します。これが私たちのプライドです。
 そして経営理念を実現するため、お客様や関係機関との対応、安全衛生、個人情報保護などに関する行動規範を定めています。公園財団一丸となって、法令の遵守、公正な組織運営を進めるとともに、公園財団ブランドの源泉である『人財』の育成・登用、女性活躍やワークライフバランスの実現を目指します。
 全国には11万カ所以上の都市公園があり、その面積は13万ヘクタールに達しています。先人の努力で整備されてきた公園ストックを活用し地域の力に繋げていくことが、これからの私たちの使命です。高齢社会の健康長寿や次世代を担う子供たちの成長を始めすべての世代のWell-Beingに寄与するとともに、上質な都市と地域の形成に資するため、『地域生まれの世界水準』をテーマに最新の思考と手法を導入した公園マネジメントを実践します。
 公園を愛し、公園で楽しみ、輝く公園を地域ブランドにと願う人と一緒に歩む『公園財団Parks Japan F. 』をよろしくお願いいたします。